空売りとは?基礎知識や始め方を初心者にもわかりやすく解説

投資コラム

株式投資は基本的に、株を「買う」ことで利益を得ますが、株を「売る」ことでも利益を得ることができます。

その方法が「空売り」です。

「やってみたい!」と思われるかもしれませんが、少し待ってください。

空売りは、通常の取引方法とは違うので、基本的な仕組みを理解しないと大きな損失につながってしまうかもしれません。

そこで今回は、空売りの仕組み、メリット・デメリット、始め方を解説していきます。

空売りとは

通常、株式投資は「安く買って高く売る」ことで、利益を上げます。

逆に、「高く売って安く売る」ことで、利益を上げる手法が「空売り」です。

これだけでは、いまいちピンとこないと思うので、これから空売りの仕組みを詳しく解説していきます。

空売りの仕組み

最初に、空売りの流れをかんたんに説明します。

空売りの流れ
1.値下がりしそうな銘柄をみつける
2.証券会社に株を借りて他の投資家に売る
3.株を買い戻して証券会社に返す

大まかな流れは分かってもらえたと思うので、これから具体的に解説していきます。

たとえば、あなたが値下がりしそうな銘柄(A社)を見つけたとしましょう。

A社の株券を他の投資家に売りたいのですが、あなたは持っていないので、証券会社から借りる必要があります。

借りた株を他の投資家に1000円で売った後、株価が順調に値下がり、700円になったので買い戻して証券会社にA社の株を返しました。

そうすると…

1000(A社の株を売った株価)-700(A社の株を買い戻した株価)=300

となって、300円の利益を得ることができます。

逆に値上がりすると、損失になってしまうので注意しましょう。

たとえば、1200円に値上がりすると…

1000(A社の株を売った株価)-1200(A社の株を買い戻した株価)=-200

となって、200円の損失になってしまいます。

空売りには、損失のリスクもあるということを忘れないようにしましょう。

空売りは信用取引を利用する

空売りは現物取引ではなく、信用取引で行います。

信用取引とは、証券口座に入金されている資金を担保にして、株を売買する方法です。

信用取引の詳細は、以下の記事をご覧ください。

空売りのメリット

空売りのメリットは以下の3つです。

空売りのメリット
・値下がりによる利益を得られる
・リスクヘッジとして使える
・短期間での利益を期待できる

それぞれ詳しく解説していきます。

値下がりによる利益を得られる

空売り最大のメリットは、株価の値下がりから利益を得ることができることです。

現物取引では、値上がりした保有株を売ることによって利益を得ます。

つまり現物取引では、値上がりからでしか利益を得ることができず、下げ相場で投資をすることはできません。

ですが、空売りなら値下がりから利益を得ることができるので、下げ相場でも投資を続けることができるのです。

リスクヘッジとして使える

保有している株が値下がっていても、配当金や株主優待を受け取るために、なかなか売りに出せないということがあります。

そういうときは、空売りしましょう。

空売りすることで、値下がっても利益を得ることができるので、現物株の損失を軽減することができるのです。

このように、空売りはリスクヘッジとして使うこともできるのです。

短期間での利益を期待できる

基本的に、株価が下がるときは、短期間に急落するという傾向があります。

なぜなら、株価が下がり始めると投資家が不安になって、多くの株を売り切ってしまおうとするからです。

すると、株価がさらに下がるので、他の投資家もつられて売ってしまい、株価が急落してしまいます。

この急落のタイミングでうまく空売りできれば、短期間で大きな利益を得ることができるのです。

ただ、短期間で株価が急騰することもあるので、その点には注意しましょう。

空売りのデメリット

下げ相場でも利益を上げられる空売りですが、気をつけたいデメリットが2つあります。

空売りのデメリット
・損失に上限がない
・金利コストがかかる

それぞれ詳しく解説していきます。

損失に上限がない

現物取引では、どれだけ多く損失が増えたとしても、投資した金額以上になることはありません。

株価が0円より値下がることはないからです。

ですが、空売りは、株価の上昇によって損失が生まれるので、いくらでも損失が膨らんでしまいます。

一般的に、株価には上限がないからです。

ですので、空売りをするときは、しっかり損切ラインを設定しリスクに備えることが重要になります。

金利コストがかかる

空売りするとき、「貸株料」という金利が発生します。

空売りは、証券会社に株を借りて他の投資家に売るという仕組みです。

このとき、株を借りることによって生じる金利を「貸株料」といいます。

貸株料は証券会社によって違うので、空売りする前にチェックしてみてください。

さらに場合によっては「逆日歩(ぎゃくひぶ)」という金利が発生する可能性もあるので注意しましょう。

証券会社は空売りのたびに株を貸しますが、貸すことのできる数には限りがあるので、足りなくなってしまうことがあります。

そうなると、証券会社は足りない株を補充するために、証券金融会社から株を借りる必要があるのです。

そして、さらに空売りが膨らみ証券金融会社の株が足りなくなると、機関投資家などから株を借りることになります。

このとき、機関投資家に支払う金利を逆日歩といいます。

利率は銘柄によって違うので、逆日歩を支払わなければならないのか、支払うとしたら利率はどれくらいか、ということをしっかり確認しておきましょう。

空売りの始め方

空売りの始め方は以下の通りです。

空売りの始め方
1.信用取引口座を開設する
2.信用口座に入金する
3.銘柄を決めて空売りする
4.買い戻して証券会社に返す

順に解説していきます。

信用取引口座を開設する

まず、空売りをするために信用取引口座を開設しましょう。

ただ、信用取引は証券会社から資金や株を借りて取引するので、口座の開設には審査が必要になります。

審査は、投資経験を重視しているようです。

まったくの初心者は難しいかもしれませんが、半年以上の経験があれば審査は通るでしょう。

信用口座に入金する

口座を開設したら、入金してみましょう。

信用口座の資金は、「保証金」といいます。

この保証金を担保にして、空売りを行うのです。

銘柄を決めて空売りする

いよいよ空売りをしてみましょう。

値下がりしそうな銘柄を見つけて、空売り注文を出します。

このとき注意してほしいのは、「まずは少額投資する」ということ。

空売りの損失には上限がないので、いきなり大きな資金を投じるのは危険です。

慣れるまでは、少額投資から始めましょう。

買い戻して証券会社に返す

株価が値下がったら(または損切りすることになったら)、株を買い戻して証券会社に返しましょう。

借りた株には返却期限があり、基本的に6ヶ月以内に返さなくてはいけないので、注意してください。

まとめ

今回は、空売りについて解説しました。

空売りで最も大切なことは、しっかり損切ラインを決めることです。

空売りの損失には上限がないので、損切を意識しないと、どこまでも損失が膨らんでしまいます。

リスクはありますが、うまくいけば短期間で大きな利益を得ることができるので、ぜひ空売りをやってみてください。

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