【ファンダメンタル分析】企業や景気を知るために役立つ指標を紹介

投資コラム

株式投資をするうえで、企業の分析は欠かせません。

分析方法は「ファンダメンタル分析」と「テクニカル分析」の2つがあります。

ファンダメンタル分析は、企業の業績や景気の動向をもとに将来の株価を予測する方法です。

テクニカル分析は、株価チャートをみて過去の値動きを分析し、将来の株価の動きを予測する手法です。

一般的に、ファンダメンタル分析は中長期投資、テクニカル分析は短期投資の分析に役立ちます。

今回は、ファンダメンタル分析の基本や知っておきたい指標を解説していきます。

ファンダメンタル分析とは

ファンダメンタル分析とは、主に

・企業の業績
・景気の動向
・金融政策

などを参考にして、将来の株価を予測する手法です。

短期投資で使われることはあまりなく、中長期投資でよく使われています。

企業の分析は決算短信をチェック

上場している企業は、年に4回決算を行い、経営成績や財政状況などを公開します。

公開する情報を書類にしたものを、「決算短信」といい、企業の分析で非常に役立つのです。

決算短信には、注目すべきポイントが2つあります。

・貸借対照表
・損益計算書

貸借対照表

貸借対照表とは、企業の資産や債務について詳細に記したものです。

貸借対照表の中身を大きく分けると以下の3つになります。

・資産
・負債
・純資産

資産

資産は、企業が所持している財産のことです。

企業がもつ現金、在庫、建物、土地、設備などが資産に分類されます。

負債

負債は、企業が返さなければならない債務のことです。

借入金、社債、未払金などが負債となります。

純資産

純資産は、主に株主資本のことを指します。

株主資本とは、株主が投資したお金である資本金や、企業がそれまでに得た利益を蓄積した「利益余剰金」などのことです。

損益計算書

損益計算書とは、一定期間で企業にいくらの売り上げと支出があったか、そしてどれくらいの利益が出たのか、というプロセスを表したものです。

損益計算書は、主に以下の3つの要素で構成されています。

・収益
・費用
・利益

収益

収益は、商品やサービスを売ったことで得られる収入のことです。

売上高が有名ですが、他にも受取利息や受取配当金などがあります。

費用

費用は、収益を得るために使った支出のことです。

商品の仕入れ代金や、商品を売るための人件費、支払利息などがあります。

利益

利益は、収益から費用を差し引いた額のことです。

損益計算書では、利益をいくつかに分けて算出しており

・売上総利益
・営業利益
・経常利益

などの種類があります。

決算短信を見ることで、「資産をどれくらい所有しているのか」とか「利益はいくら生まれたのか」などを知ることができます。

ファンダメンタル分析において、業績や財政状態は重要な要素なので、しっかりチェックするようにしましょう。

ファンダメンタル分析に役立つ指標

株価は、企業の業績や景気の動向に大きく左右されます。

そのため、経済指標や株価指標を分析に使うことは非常に大切です。

ただ、指標はたくさんあり、最初は何を使えばいいか分からないと思うので、特に重要な指標を紹介します。

GDP(国内総生産)

国内で一定期間内に生産された、商品やサービスの付加価値を合計したものです。

内閣府が、四半期に一度発表します。

GDPが高いほど、商品やサービスが生産されているので、経済が成長傾向にあるという見方ができるのです。

景気動向指数

景気動向指数も内閣府が発表するデータです。

生産、雇用、消費などの経済に関する動向を指数で表したものとなります。

景気の現状を把握したり、将来の予測に役立ちます。

消費者物価指数

総務省から毎月発表される指標で、商品やサービスの価格の動きを示したものです。

一般的に、物価が上昇すると国民の生活水準も上がった、という判断ができるので、消費者物価指数は景気の予測に利用することができます。

完全失業率

総務省が毎月発表していて、労働力人口のうち、どれくらい完全失業者がいるのかを表した指標です。

失業者が多いということは、景気が悪化しているという判断材料のひとつになります。

なぜなら、社会全体の所得が下がり、消費が落ち込むからです。

有効求人倍率

有効求人倍率は、仕事を探している人に対して、どれくらいの求人があるかを示した指標です。

求人倍率が1.0より高ければ、求職者1人に対して、求人が1件以上あるということなので、景気が良いと判断することができます。

PER(株価収益率)

PERは「株価が1株当たり純利益の何倍か」ということを表した指標です。

「株価÷1株当たりの当期純利益」で求めることができ、PERが低いほど割安株ということになります。

PBR(株価純資産倍率)

PBRは、株価を1株当たりの純資産で割ると求めることができます。

株価に対してどれくらい純資産があるかを知ることができ、PERと同じく、低いほど割安株になります。

ROE(自己資本利益率)

ROEは、自己資本を使って、どれだけ効率的に利益を生み出せているかを表した指標です。

「当期純利益÷自己資本×100(%)」で求められ、高ければ高いほど効率的な経営をしていると言えます。

まとめ

決算短信や経済指標を見ることで、企業の業績や景気の動向を知ることができます。

これらは、ファンダメンタル分析において非常に重要なものです。

たとえば、株価が上がったときに「業績が良くなったから上がったのか」とか「景気の上向きにつられて上がったのか」といった判断材料に利用できます。

1つの指標にこだわるのではなく、複数の指標を使っていろいろな角度から見るようにしましょう。

そうすることで、分析の精度が上がり、的確な判断ができるようになります。

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